TPiCSオプションのご紹介
- 製造履歴管理オプション
- 1.ねらい
ISO9000、PL 法、薬事法等で必要な原材料のロット管理、履歴管理等のトレース機能のオプションです。原材料の受入れ時にメーカーのロット番号を入力し、社内の工程が進む毎に使用原材料あるいは、使用仕掛り在庫を登録することが出来ます。
ま た、使用期限の管理をすることも出来ます。
2. 履歴管理機能概要
①原材料の受入れ処理時、必要(設定)に応じ 原材料のロット番号を入力します。(必須指定可)
②社内加工の実績を入力する時、社内ロット番号の登録と、使用した原材料のロット番号の結びつけが出来ます。
使用原材料の中に 履歴管理が必要なものがあるとまずTPiCS-X が自動的に「先入れ先出し」で引き 当てます。その後自動的に引当てた内容を確認する窓が開くので、必要に応じ訂正し登録すること が出来ます。
③一つの製品あるいは工程は、複数のロットの原材料を使用することができ、一つの原材料は複数の製 品あるいは工程に使用される処理が出来ます。すなわち多対多の関係を処理できます。
④原材料入荷後、一部の払出しや、倉庫へ戻すなど、工場内の移動も全て管理出来ます。
⑤使用した原材料の購入価格や、作業したときの作業者や作業時間が分かるので、「ロット別原価」 フォームで、各生産ロットのそれぞれの正味原価が分かります。
⑥「使用期限管理」が必要な原材料、仕掛かりは、使用期限が近づいた物の一覧表を印刷し、一括廃 棄処理することが出来ます。また将来廃棄するかもしれない状況を、所要量計算に反映することも 出来ます。
⑦作業伝票で「使用する原材料」を指示することが出来ます。指示された原材料は仮引当てされ、親 の完成実績入力で、自動的に引落しされます。途中修正することも出来ます。
- 着手信号機オプション
- 1.概要
現場の工程管理を行うためのシステムで、次のように考えている方に お使い頂きたいシステムです。
「現場に指示をする時に 負荷の管理が出来ないと、現場から文句を言われるので、負荷山積みの裏付のある計画を出したい。」
「現場が 勝手にやってしまうため、コントロールがきかない。コンピュータを使って何とか管理出来るようにしたい。」
「生産する順序により 段取りの手間が違う。その手間が出来るだけ少ない計画を作りたい。」「各工程には 複数台の機械があって、それらの能力 が少しずつ違い、作ろうとする製品によって、出来るものと出来ないものがある。その中で 出来るだけ効率の良い計画を作りたい。」「得意先から納期の問い合せがあると その都度 現 場に行かないと答えられない。コンピュータの画面でそれが分かるようにしたい。」
「部品手配は、MRPのシステムで行っているが、ゴチャゴチャが改善できなくて 需要変動に対応できない。これからの変化の激しい時代に 当社も対応するべく、部品の裏付がある 工程間スケジュールを 素早く作れるシステムが欲しい。」
2.着手信号機オプションの機能
●TPiCS-X が動くLAN環境の中で、現場の作業長さん 班長さん あるいは 出荷場の担当者の机の 上に置いたパソコンで動きます。
●パソコンの電源を入れると、画面の中に、今日、明日の仕事が一覧表示されます。 (2~3日分の仕事に限定するのが大事な所です)
●事務所のパソコンで計画を変更すると 瞬時に全員の画面に反映されます。
●その中で必要部品が揃っていないものや 前工程が終了していないものと、いつでも着手できるも のが一目でわかるよう表示されます。 画面は優先順位でソートして表示出来るので、急ぐものから取りかかることが出来ます。 着手不可のデータで 前工程ボタンを押すと、どの工程、何の子部品が不足しているか、及び その計 画がどうなっているかが 窓の中に表示されます。
●所要量計算した結果とは別に、毎日の生産レベル(ノルマ)を明示することが出来ます。 これにより、生産計画の平準化の要求レベルを押さえることが出来ます。
●その画面から次にする仕事を決め、着手ボタンを押します。完了したら、登録ボタンを押すと、実 績登録が出来ます。
●着手ボタンを押すと次工程から、前工程は何時に着手したかまでわかります。
●実績登録をすると、計画指示の画面から消えます。逆に 実績登録をしないと、画面から消えません。
●やらなければならない仕事の表示するとき作業内容や作業方法により色分け出来るので、似た色の 仕事を選ぶなどして、段取りなどを考慮した効率的な仕事の順番を考えることが出来ます。
●着手信号機の画面で実績登録すると、全く同時に事務所のTPiCS の在庫数量等に反映されます。
●前工程で入力した実績は、すぐ 次工程の着手信号機画面に反映され,画面の赤色表示がなくなりま す。
●夕方、誰の手も煩わすことなく、事務所のパソコンで 本日の日報や、残リストが出せます。
●営業課で入力した受注出荷計画データを基に 計画課でf-MRP による所要量計算を行い、製品の生産計画、続いて 社内各工程の製造計画、部品 材料の購買計画を計算します。
●部品材料は、f-MRPにより計画変動を織り込んだ計画が計算され、それに基づいた注文書が 発行されます。
●社内への指示は、部品材料の裏付のある手前2~3 日分の計画を注残実績データに落とし込むことで行います。
●作業長さんは、着手信号機の画面に表示されている仕事をこなすことだけを考えます。
ここに至るまでの作業長さんの仕事を 全て取り払うことが出来ます。
つまり、計画変更のゴチャゴチャ、部品の心配、前工程後工程、お客様の都合等でかき回されなくなります。自分の部下と、設備と、作業内容だけを考えれば良いようになります。
●この運用例の場合、TPiCS のシステム価格は次のようになります。
TPiCS-X(1,050,000 円)+着手信号機オプション(315,000 円)+受注販売管理オプション(525,000 円) +稼動ライセンス(105,000 円)×8=2,730,000 円
- CADデータ変換オプション
- 1.ねらい
設計の「製品構成情報」及び「変更情報」をCAD やMicrosoft Excel からCSV ファイルで得、TPiCS の生産情報に反映します。一つのデータで連係処理出来るので、設計変更を漏れなく、また素早く生産へ反映します。
2.概要
●支給や外注加工などの設計BOM にない作業を製造BOM に登録できます。 ●設計BOM と製造BOM に分離された後も、設計変更を素早く手配に反映できます。 ●設計変更の部分をステータスや色で表示し、処理漏れを防ぎます。 ●一品生産オプションと組み合わせて使用すると、設計変更の手配データへの反映を、シームレスに 行うことが出来ます。
- トランザクション集中管理オプション
- このオプションには三つの異なる用途があります。
用途機能1
生産あるいは受入の実績、払出し実績、在庫移動、出荷実績、受注データ登録などの処理を一台のパソコンが集中して行います。実績登録する各クライアントは、設定により、登録内容をサーバにある「読込み用中間テーブル」に書き込みます。
トランザクション集中処理機能は、「読込み用中間テーブル」を常時見ていて、登録データがあると次々 処理をしていきます。
これにより、たくさんのクライアントが集中して実績登録する様な場合も、各クライアントは迅速な処 理を行えます。
用途機能2
他社のERP や販売管理システムと擬似リアルタイムに連係する為のインターフェイスとして働きます。 トランザクション集中処理オプションは、「読込む」だけでなくTPiCS が処理したトランザクション系の データを「書出し用中間テーブル」に、指定した時間隔で書出す機能もあります。
書出しの設定はテーブル単位で行えます。上記「読込み機能」とこの「書出し」機能の両方を使用することにより、他社のシステムと安定した擬似リアルタイム連係が可能です。
用途機能3
バージョンアップ時の動作検証を行うことが出来ます。
旧バージョンで運用を続け、新バージョンでは最低限の操作を行うだけで、新バージョンのシステムで 同等の処理を実行させることが出来ます。一定期間テストを行い、その結果を見て新バージョンへ移行することが出来ます。
- 内部統制オプション
- 1. ねらい
生産管理業務内で違法行為や不正使用を防ぎ、業務ルールを守り、リスクマネジメントが出来るように する為の機能です。
2. 履歴管理機能概要
①[システム環境設定]の中の内部統制に関連する設定を「設定管理者(専用のハードキーを持った人)」 だけが設定出来るようになります。
例えば、「一度登録した実績データを、赤伝処理機能を使わなくても訂正できる」設定を、誰かが 勝手に変更出来ないようにします。
②全てのテーブルの修正履歴を専用のデータ領域に書出すことが出来ます。 どのテーブルの修正情報を書出すかはユーザーが指定出来ます。
③注文書の発行で「発注承認権限者」が承認したデータだけを対象にすることが出来ます。
「発注承認権限者」は、特別な設定により識別されます。
承認されたデータには「承認者」「承認日時」と「承認キー(暗号)」が書込まれ、承認後に発注内容を修正すると承認が無効になります。
- 品質管理オプション
- 1. ねらい
検査結果の登録を簡単に出来るようにし、かつ漏れをなくす為の機能です。 また、1 個(1台)毎の検査実績を登録し、シリアル番号管理をすることも出来ます。
2. 品質管理機能概要
①多数の検査伝票の伝票デザインと、そのデザインに対応する検査実績登録画面のデザインを登録出 来ます。画面デザインは、それぞれの伝票デザインをベースに原型が自動的に作成され、画面に合 わせて調整して作成することが出来ます。
②アイテム毎に検査伝票デザインを指定できます。
③作業伝票を発行するとき、指定した検査伝票を同時に発行することが出来ます。
④検査実績を入力すると、作業完了実績あるいは受け入れ実績を自動生成することができます。
あるいは、逆に作業完了実績を登録すると、検査伝票に似た検査実績登録画面が自動的に開き、検 査データを登録することも出来ます。
⑤検査必須の設定をしたアイテムの場合は、作業完成実績登録と同時に検査レコードを生成してしま うので、検査実績の登録漏れを防ぎます。
- セット生産オプション
- 1. ねらい
グループ指定した複数の部品、或いは複数の製品の計画を、常に同時に立つよう調整します。
2. セット生産機能概要
①例えば、左右で異なる部品を一つの型で加工する場合、受注した数量と関係なく常に、同時同数の 生産せざるを得ません。このような場合、所要量計算で、同時同数の計画を作ることが出来ます。
②副産物が生成される場合など、指定した比率で複数の製品の計画を同時に作らせることが出来ます。
③生産計画表のドラッグ&ドロップで日程を変更する時、セット生産グループ指定したアイテムは常 に一緒に日程を変えることが出来、その結果を同時に作業量山積みに反映することが出来ます。